ファクタリングの対象外になる売掛債権の特徴とは

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公開日 2026.08.31 | 株式会社オッティ 編集部

売掛債権を現金化しようとファクタリングを調べていて、「この債権は買い取ってもらえるのだろうか」と不安になったことはありませんか。ファクタリングはどのような売掛債権でも対象になるわけではなく、内容によっては対象外と判断されることがあります。

結論から言うと、支払期日が極端に長い債権や譲渡禁止の特約が付いた債権、取引先の信用に不安がある債権などは、買取の対象から外れやすい傾向にあります。ただし、これらはあくまで一般的な傾向であり、業者ごとの方針や個別の事情によって判断が変わる点には注意が必要です。

この記事では、ファクタリングで対象外になりやすい売掛債権の特徴と、その理由、そして対象外と判断された場合にどう対応すればよいかを順を追って解説します。事前に知識を持っておくことで、申込み前の準備や業者選びに役立てていただけます。

買い取れる債権と買い取れない債権の境目

ファクタリングとは、企業が保有する売掛債権(取引先から将来受け取る予定の代金を受け取る権利)を業者に譲渡し、期日前に現金化する資金調達の方法です。すべての売掛債権が対象になるわけではなく、いくつかの条件を満たす必要があります。

買取の基本条件

買取の対象となるためには、まず債権の存在自体がはっきりしていることが前提です。請求書や契約書などで金額や支払期日が明確に示されていることが求められます。

また、取引先が実在し、実際に取引が継続していることも重要な条件です。架空の債権や、まだ発生していない将来の債権については、原則として対象にならないと考えておきましょう。

対象外になりやすい理由

業者が債権を買い取る際は、その債権が期日通りに回収できるかどうかを重視します。回収の見込みが立てにくい債権は、リスクが高いと判断され対象外になりやすくなります。

これは業者側の資金回収の安全性を守るための判断であり、利用者の信用力そのものを問うものとは限りません。債権自体の性質が影響していることを理解しておくと、対応の方向性が見えやすくなります。

対象外となりやすい売掛債権の具体例

ここでは、実務上よく対象外とされる債権の特徴を具体的に見ていきます。自社の債権が当てはまらないか、一度確認してみてください。

支払期日が長すぎる債権

支払期日までの期間が長い債権は、その間に取引先の経営状況が変化するリスクが高まるため、対象外とされたり手数料が高くなったりすることがあります。たとえば、支払期日が半年先や1年先に設定されているような債権は、慎重に判断される傾向があります。

取引先の信用に不安がある債権

取引先の経営状況が不安定であったり、支払いの遅延が過去にあったりする場合、その債権は回収リスクが高いとみなされます。ファクタリングは取引先の信用力が審査の中心になるため、この点は特に重視されるポイントです。

  • 取引先の決算内容が不明瞭な場合は慎重に判断される
  • 過去に支払い遅延があると評価が下がりやすい
  • 取引実績が浅い相手先は対象外になることがある

契約内容による対象外債権

債権の内容そのものだけでなく、契約書に記載された条項によって対象外になるケースもあります。契約書は必ず事前に確認しておきましょう。

譲渡禁止特約付きの債権

取引先との契約書に「債権の譲渡を禁止する」旨の特約が付いている場合、その債権は原則としてファクタリングの対象にできません。譲渡禁止特約は取引先を保護するための条項であり、無断で譲渡すると契約違反となるおそれがあります。

近年は民法改正により譲渡禁止特約があっても譲渡自体は無効にならないとされていますが、取引先との関係を考えると事前の確認や相談が望ましいでしょう。

すでに担保に入っている債権

金融機関からの融資の担保としてすでに設定されている売掛債権は、二重に譲渡することになるため対象外となります。融資契約の内容によっては、売掛債権全体が担保対象になっている場合もあるため注意が必要です。

対象外と判断された場合の対応方法

持ち込んだ債権が対象外と判断された場合でも、他の方法で資金調達の道が開けることがあります。落ち込む前に、次の対応を検討してみましょう。

他の債権への切り替え

複数の取引先との売掛債権を保有している場合は、対象外となった債権以外の債権で申込みを検討する方法があります。取引先ごとに信用力や契約内容が異なるため、別の債権であれば買取が可能なこともあります。

業者への相談

対象外と言われた理由を業者に確認し、改善の余地があるかどうかを相談してみることも一つの方法です。業者によって審査の基準や重視するポイントには違いがあるため、別の業者であれば対応可能な場合もあります。

  • 断られた理由を具体的に聞いておく
  • 複数の業者に相談し条件を比較する
  • 必要書類を整理してから再度申込みを検討する

事前に確認しておきたいポイント

申込み前にいくつかの点を確認しておくことで、対象外と判断される可能性を減らし、スムーズな手続きにつなげやすくなります。

書類での確認

まずは取引先との契約書や請求書を見直し、譲渡禁止特約の有無や支払期日を確認しておきましょう。書類が整っていることは、審査をスムーズに進めるうえでも役立ちます。

  • 契約書に譲渡禁止特約がないか
  • 請求書の金額と支払期日が明確か
  • 取引先との取引実績が確認できるか
  • 他の融資の担保に入っていないか

業者とのコミュニケーション

不明な点があれば、申込み前に業者へ問い合わせておくことをおすすめします。債権の内容を伝えたうえで事前に見込みを確認できれば、無駄な手続きを避けられます。

下記の表は、対象になりやすい債権と対象外になりやすい債権の傾向をまとめたものです。あくまで一般的な目安として参考にしてください。

項目 対象になりやすい 対象外になりやすい
支払期日 比較的短い 極端に長い
契約内容 譲渡禁止特約なし 譲渡禁止特約あり
取引先の状況 取引実績が安定 信用に不安がある

まとめ

ファクタリングの対象外になりやすい売掛債権には、支払期日が長すぎる、譲渡禁止特約が付いている、取引先の信用に不安があるといった特徴があります。これらはあくまで一般的な傾向であり、最終的な判断は個別の事情や業者の方針によって異なります。

申込み前に契約書や請求書を確認し、疑問点があれば早めに業者へ相談しておくことで、手続きをスムーズに進めやすくなります。ご自身の売掛債権が対象になるかどうか迷われた際は、どうぞお気軽にご相談ください。

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